日本の排出ガス規制は世界で最も厳しい水準にあり、自動車メーカーは対応技術の研究開発に積極的に取り組んでいます。その効果もあって、大気中のNOxをはじめとする汚染物質の量は大都市部も含めて年々減少傾向にあります。また、環境大臣の諮問機関である中央環境審議会は2005年4月に「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第8次答申)」を答申し、2009年から導入された平成21年規制では、ガソリン・ディーゼルなどの燃料種別によらない、欧米と比較してもトップレベルの排出ガス規制値となっています。日本は排出ガス試験法の国際基準調和活動を推進しており、国連で決まった試験法が2010年に二輪車へ導入されました。今後、2016年にはディーゼル重量車へ、2018年にはガソリン乗用車等へ、国連で決まった試験法が導入されます。